オンライン教材 タフティングのノウハウ ラグマット作り方

タフティングのノウハウ

ラグ作りを行ってる皆さん初めまして

タフティングの技術を使ってマット作りを行ってるCooLs(クールス)と申します

この記事は、僕が行ってるタフティングマット作りの技術をまとめたノウハウをオンライン教材としてシェアしたくて記事の方をまとめさせていただきました。

誰に向けて記事を書いたのか?

・タフティングを副業に切り替えて販売を行いたい人

・タフティングの技術向上に伸び悩んでる人

・マットを高クオリティに仕上げたい人

・ワークショップに行けずノウハウが学べない人

など、タフティングを行う多くの方に向けて書いた記事です。

早速ですがこちらが僕が作ってきた作品です

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独自のプロセスで生み出した商品の特徴は以下になってます

クオリティの高い再現性
しっかりとした毛揃い
厚みのある心地の良いマット

こちらの強みを活かした特徴でマット作りを行い、有難いことに多くの企業様やアーティスト様に感謝の声をいただいております。

 

マット作りでこのクオリティに至るまでに様々な問題が発生しました
・クロスにうまく刺さらない
・クロスの糸がほつれる・糸を真っ直ぐに打てない
・途中でクロスの張りの状態が変わってくる
・仕上がった際の毛糸の高さがバラバラ
・仕上がり後に毛糸が抜ける

など、多くの問題と向き合ってきました。

 

日々の制作に研究を重ね上記の状態を解決出来たのが、

実は1番最初のクロス張りの段階からだったのです

たくさんの支出はありましたが、何枚も作り込み、考え抜いたお陰で上記の問題を解決するプロセスを独自の方法で編み出しました。

ラグ作りでこのような問題と向き合ってる方や、相談できず足が止まってる方にも参考になればと思い細かくマット作りのプロセスを画像、動画付きで分かりやすく解説させていただいてます

是非多くの方にこの記事を読んでもらうことで、新たに多くの気づきを得て、これからのタフティング生活を楽しく豊かに彩るお手伝いをさせて頂ければと思っています。

 

 

ここからマット作りのプロセスを始めさせていただきます

 

今回作成していくマットはこちらです

 

タフティングフレームにクロスを貼る作業

 

タフティングフレームにクロスを合わせ右の方から止めていきます

止めていく際に上の方のクロスの長さが均等になるように注意して行います

止めていく際に上のクロスの長さがバラバラになってしまうと、クロスの縫い目がズレてしまい糸の歪みやタフティングガンを上手く打てない原因となってしまいます。

上のクロスの長さの均等感は95%あってればokです。

 

 

先ほど止め終わった左上角の方から下にかけて上から順に止めていきます

黄色の線を意識して下に向かってまっすぐにいくように注意しながらクロスを止めていきます

※現在クロスを張る段階では、強く引っ張らず負荷をかけずに止めていく。

 

 

先ほど止め終わった左下角の方から右側にかけて順に止めていきます

左下から右下に向かって止めていく際に、下向かって引っ張りながら止めて行きます。

引っ張りながら止めるコツは黄色の線を目安に平行感を意識して引っ張って止めます(止め方は動画参照)IMG_0067

こうする事でクロスに張力がかかりタフティングガンを打ち込みやすくなります

 

次に縦右を止めていきます

縦右は上から下に向かって止めていくのですが、この際に引っ張りながら止めて行きます(止め方は動画参照)IMG_0071

ここまで止めるとピンと張ったクロスが出来ます。

 

 

次にたるみや歪みの修正です

張ったクロスの状態をよく見てもらうと、左上の方に僅かなのですがたるみがあります

さらに右下の黒の線で囲んでる方も、上から黄色の線が来てるのに対して下の方は少し歪みがあり、黄色の線がカーブ状になっている箇所があります

目視や手で、たるみや歪みがないかしっかり確認しましょう。

 

たるみの改善方法は、たるみがある箇所から気持ち多めにクロスを外して再度、張りながら止めて行きます

張り直すとこのようにたるみが消え、ピンと張った状態のクロスができます。

 

 

続いて右下の方の線の歪みを直して行きます

ここの方も先ほどと同様、修正したい箇所から少し多めに外して再度引っ張りながらテンションをかけて張り直す、というやり方で直していきます。

全体的に黄色の線が90%くらいの平行感を意識して行くと大丈夫です。

 

 

ここまでくると綺麗に張れたクロスが出来上がります

最後にクロスがどれだけ強く張れてるか指で押したり音を確認してみましょう

強く張れてると指で押してもクロスのたるみが出る事もなく、弾いてみると軽い音がします。

上手く張れてる証拠です

クロスにテンションを上手くかけて張れないと糸が刺さらなかったり、仕上りの見た目に大きく影響します。これでクロスを張る作業は終了です

 

ラグのデザインになる下絵の準備

 

クロス張りの作業が終わると次にラグのデザインとなる下絵の準備です

今回はプロジェクターを使って投写して下絵を描くやり方をお伝えします

今回はこちらの建築企業様、大進建設さんのロゴをマットにさせていただきます

まず、写真右上の画像が今回マットにしたいロゴになる画像なのですが、そのままの向きで書いてタフティングを行うと、出来上がりの際に逆向きに出来上がってしまうので下絵を描く前に必ず画像の反転を忘れずに注意してください

 

転写する際に注意したいポイントは強く押しながら書いたり、クロスに手の重みをのせて書いてしまうとクロスから手を離した際にデザインと書いた線のズレが生じしてしまう為、色付きの良いペンで上から軽くなぞる様に描くのがポイントです

そして上記の写真の様に、長い直線の場合などは定規を使って一気に書くのもオススメです。

 

一通り描き終われば、文字になる部分の高さを、違う色のペンで文字の1番上になるラインと下になるラインを線で繋げて平行になる様にラインを出します

(拡大してもらうと矢印の方に薄く赤い線が通ってます)

この作業をする事によって糸を打ち込んだ際に高さのズレを抑えることが出来ます。

書き終われば次は糸を打ち込む作業です

 

糸を打ち込む作業

 

続いて糸を打ち込んでいく作業に入ります

まず初めに、デザインのTAISHINの文字から入って行きます

打ち方の順番としては、文字のフチ⇨文字の中を埋めていく順序が正確に出来ます

今回、デザインの文字が斜めになってるのがわかると思いますが、斜めに糸を打ち込んでいく場合は下から上に向かって少しずつ打ちこんで行きましょう

IMG_0141

斜めの場合、スピードに任せて打ってしまうとズレや歪みが生じます。最初は注意してゆっくり打ち込んでいきましょう。(フチの打ち方は上の動画参照)

 

フチが終われば中を埋めていく作業です。

先ほど文字のフチを打つ際には斜めに打ち込んで行きましたが、中を埋める際にはフチに沿って斜めに打つのではなく、クロスの縫い目に沿って右端から順に縦に打ち込んでいく方がお勧めです(打ち方は動画参照) IMG_0142

文字の外側のように、糸を打つ間隔が狭い場合は斜めに打ってもらっても大丈夫です

お使いになる毛糸にもよりますが糸を打つ間の感覚は隙間なく埋める方が、毛並みの揃った仕上がりとなります。

全体的に中を埋めていけば文字が完成して行きます

同じ手順で他の文字も進めて行きましょう。

 

全ての文字が打ち終わると表側はこの様な状態になります

次の種類の糸を打つ前に、先ほど打ち込んだ文字の余分な毛糸をカットする作業です。

色ごとに分けてカットの作業をすると効率よく作業も進む他、仕上がりも美しくなります

 

ハッキリとしたデザインの形になるように、仕上がりとなる画像を見ながらしっかりラインを出して細かくカットして行きます。

最初はある程度大まかにカットして、そこから段々綺麗に整うような感じで攻めていくのがオススメです

 

カットが終われば文字はこのようにスッキリとした見た目になります

 

文字のカットが終わりましたので続いては文字の周りの糸を始めて行きます

こちらも文字の時と同様、周りのフチから始めて中の方を埋めて続いて中を埋めて行きます

 

ここで注意したいのが、文字と文字以外になるデザインの部分は必ず数ミリ空けましょう

ここで文字と周りをくっつけて打ち込んでしまうと、表側の糸の間に隙間ができずに文字が歪んだり見た目が良くない原因になってしまいます。

数ミリの感覚を保ちながら文字とフチを平行に打ち込んでいきましょう

最初の方は糸を打ち込んで表を確認、を繰り返して文字とフチのバランスが良いか確認しましょう。

 

文字以外のデザイン3分の2が終わりました

続いて最後の色となる糸の打ち込み作業です

 

こちらも糸を打ち込む前に先程と同様、糸を打ち込む前に余分な糸をカットして数ミリの隙間を開けて打ち込んでいきます

 

表から見るとこの様な感じです

これで糸を打ち込む作業は終わりです。

この時点でもライン出しや余分な糸をカットして見た目をある程度スッキリさせておきましょう

 

ボンドを塗る作業

 

使用するボンドはこちらです

ボンドを塗る作業は2回に分けて行います

まず1回目はボンドをラグの大きさ分、容器から取り出し少し水を足して希釈します(ボンドの硬さは下の動画参照)

IMG_0216

1回目のボンドの水希釈後の硬さはこのくらいが目安です

あまり水っぽすぎると、効果がなくなったり表側に滲み出てしまう場合があるため、注意しましょう

水を加えたボンドを1回目に塗ることで糸の中までボンドが浸透していく為、マットの仕上がり後に糸の抜けを抑えることができます

 

ボンドFL200の付属のヘラや、使いやすい物でしっかりボンドを塗って行きます

軽く押しながら塗って行き、中まで固めるイメージで塗るのがおすすめです

 

全体的に塗り終わればこの様な感じになります

塗り忘れがないか注意していきます

塗り終われば一度風当たりの良いところで乾かして行きます

 

 

2〜3時間ほど乾かすと手で触れるくらい乾いてるので、次に水無しのボンドで再度全体にしっかり塗ってかわしていきます

 

 

水無しのボンドの場合は1日ほど置くと乾くので(手で触れるくらい乾けばok)

乾燥後にこちらの3Mのスプレー糊を使って裏地を貼っていきます

スプレー糊を縦、横としっかり全体的に塗って裏地を貼りましょう

 

 

スプレー糊を散布後は素早く裏地を貼り付けて、全体的に手で押さえながら接着させてあげます

 

表面のバリカンカット 仕上げ

 

ある程度手で押して接着が終わるとクロスの余分な部分をフレームから切り離し床に置いてバリカンでカットしていく作業に入ります

手順としては、表面をバリカン→周りの余分な布をカット→フチのバリカン→デザインのライン出し、という流れで行います

 

トリマー付きのバリカンを準備して表面の余分な毛をカットしていきます

 

 

この場合バリカンがトリマーより下に出てしまうと余計に糸をカットしてしまう為、バリカンが出ないようにしっかり注意してください

まずは表面の部分を少しずつカットしていきます IMG_0236

バリカンをマットに強く押し付けながら行ってしまうとバリカンの刃が下に向き、糸の高さにムラが出てしまう為、最初は表面を少しずつカットするように注意してください (バリカンのやり方は動画参照)

 

 

表面のバリカンが全体的に終われば周りの余分な布をカットしていきます

 

布のカットが終われば次に周りのフチの余分な毛をカットしていきます

 

まずはハサミでフチの余分な毛をカットします(before)

 

丸みが出る様にカットするとこのように綺麗にまとまるので全体的にこの作業を行なっていきます(after)

 

ハサミでの処理が終わればバリカンで再度仕上げをしていきます

IMG_0243

このバリカンの作業は少し技術がいるのでゆっくり慎重に行ってください(バリカンのやり方は動画参照)

慣れない場合、最初はハサミで丁寧に行うのも良いです。

バリカンに慣れてくるとこちらの方が作業が早く進みますのでおすすめです

 

フチの処理が終われば先程フチの余分な毛糸に隠れてた裏地が少し出てきます

仕上がりの表の部分から裏地が見えないようにハサミでカットしていきます

 

 

余分な裏地をカットした後、最後に細かくデザインのライン出しをしていきます

文字糸と周りの糸の間にハサミを入れて、ハッキリとしたラインが出るように全体的に丁寧にカットします

必要であればバリカンで糸の高さを揃えたりしましょう

 

カットが終わり、掃除機などで綺麗に毛を掃除してあげると完成です

毛並みがしっかり揃った厚みのあるマットが出来ました

 

これでマット作りのプロセスは終了です、お疲れ様でした

わからない部分は記事を何度も見直し、この技術を身につけ更に自分のやり方も加え唯一無二の作品を世の中に沢山出していきましょう

皆さんのこれからのタフティング生活を楽しみにしています。

instgramの方でタフティングに感する投稿をしてるので良かったらフォローよろしくお願いします https://instagram.com/cools997?igshid=YmMyMTA2M2Y=

 

この度は記事を最後まで見ていただき本当にありがとうございました。

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